Kojimagとは

Kojimagは、ネオジム磁石をメインとしてチャージモデルに基づき、発生磁場、磁石間に働く力、熱減磁等を簡単に計算でき、同様にコイルから発生する磁場等について、簡単に計算、シミュレーションができる磁石専用磁場計算アプリケーションソフトです。

Kojimagの紹介

皆さま、こんにちは。私は児島伸生と申します。当磁場計算アプリケーションソフトウェア(Kojimag)の開発者であり、販売者です。

私は大学院で理論物理学を専攻し、またその後大手電子部品メーカーで磁石の応用、開発業務を経験する中で、磁石から発生する磁場の計算の基礎理論、およびこの計算を実現するためのソフトウェア開発に興味を持ち、磁場計算に関する理論とソフトウェア開発に長年の経験を積んできました。その経験をもとに、磁石に特化した磁場計算ソフトウェアを開発しました。

Kojimagの特長

当アプリケーションソフトウェアは、磁石を扱う技術者、あるいは磁石を扱う現場のリーダー、あるいは磁石を扱う営業マンなど誰でも扱えるように開発しました。ネオジム磁石の形状(角柱型磁石、(中空)円柱型磁石、扇型磁石、円柱型磁石(径方向磁化))を選び、各寸法と磁気特性(Br)を入力し、計算点を入力するだけで磁場計算ができます。計算結果は、2次元格子点の形式でファイル出力が可のですので、エクセルなどの表作成ソフトで読み込み加工することにより、2次元分布グラフ或いは3次元コンター図などの形にデータの加工が可能です。それ以外にも磁場計算の応用例としては、航空輸送に関する磁気漏洩の計算への応用も可能です。また角柱型磁石に働く力の計算もできます。

更に今までは汎用の有限要素法等による磁場解析ソフトでも簡単には計算できなかったネオジム磁石の不可逆減磁計算も保磁力と使用する最高温度を入力するだけで簡単に不可逆減磁が発生するかどうかをシミュレーションすることができます。また磁石以外でも、ソレノイドコイルから発生する磁場を計算できますので、例えば着磁コイルの場合はコイルの巻き数、寸法、放電時の最大電流が分かれば発生する磁場を計算でき、着磁に必要な磁界が出ているかを確認することができます。 更に、着磁の際に着磁コイルの中で磁石に働く力なども確認できます。

当アプリケーションソフトは、ヨークの影響まで含めた計算はできませんが、鏡像法で近似すれば、磁場に関しては近い値を得ることができます。

手頃な価格

汎用の有限要素法解析ソフトウェアは、一般に数百万円程度の価格が普通で、簡単な計算をするだけでも、有限要素法等に関する専門知識が不可欠であり、磁石単品を扱う企業様にとっては、人的リソース、教育費用など含めて考えると、コストに見合うものではありませんでした。本磁場解析アプリケーションソフト(Kojimag)は、手頃な価格でお一人様1ライセンスでも数十分の1程度の費用でごく基本的な計算が磁石の磁気特性以外の専門知識も不要で簡単に実行できることを目指しています。